My Redmine 2026 新春アップデートによって、提供しているソフトウェアをRedMica(ファーエンドテクノロジー版Redmine)を 3.2 から 4.0 へのバージョンアップとプラグインのアップデートを行います。RedMicaの主な新機能やプラグインの機能改善を紹介します。
PDF形式でも提供しています: RedMica 4.0 新機能ハイライト
重要な情報を強調できるアラートボックスのうち、WarningとCautionの色はISO3864準拠のオレンジ色と黄色に変更され、リスクレベルに対応した色彩が使われるようになりました。RedMica 3.2では赤い CautionのほうがWarning よりもリスクレベルが高く見えていた問題が解消しました。

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Wikiやチケットで重要な情報を強調できるアラートボックスに関して、Warning,Caution、Important、Tip、Noteなどの見出しが日本語化されました。

デザインで使用するカラーパレットをOpen Colorという標準化されたシステムに統一されました。ボタン、リンク、背景などの配色に一貫性が生まれ、全体が分かりやすいデザインになります。

箇条書きの先頭に記述するリストマーカーが2行目移行は自動で挿入されるようになりました。

システム管理者は、管理画面に新しいユーザーのために、オートウォッチの設定をあらかじめ定義できるようになりました。

チケットの履歴欄のデザインが刷新されました。区切り線からグレーの背景色に変更され履歴同士の項目がわかりやすくなりました。

Wikiページやチケットに、最近更新されたWikiページの一覧を表示できるマクロ {{recent_pages(days=x, time=true)}} が追加されました。

「Gravatarアイコンを使用する」を無効にしているとこれまではユーザーのアイコンが一切表示されなませんでしたが、RedMica 4.0 ではユーザーの氏名をベースにしたアイコンが表示されるようになりました。

APIの認証の強化として、OAuth2に対応。APIを利用するアプリケーションごとにアクセスの認可を行うようになり、セキュリティが向上します。

チケットパネルでは、チケットタイトルにマウスを合わせると詳細情報をポップアップで表示します。しかし、反応が速すぎたため、カーソルが通過しただけでもポップアップが表示されてしまう状況がありました。
今回、マウスオーバーからポップアップが表示されるまでに短い待ち時間を設け、意図しない表示が発生しにくいように改善しました。これにより、不必要なポップアップのちらつきが軽減されています。
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RedMica 4.0のデフォルトテーマでカラーパレット「Open Color」が導入されたことにあわせて、Farend BasicとFarend Fancyテーマでも、文字や枠線の色、ボックスの背景色などを中心に Open Colorベースの色に切り替えました。色づかいの統一感が高まり、また文字や枠線のコントラストが向上したことで、画面全体がより見やすくなりました。