複数のRedmineを統合して1つのMy Redmineに移行することや、ご契約中の複数のMy Redmineを1つに統合することはできません。
これは、Redmineのデータベース構造に起因する技術的な課題に加え、運用面での調整や検討事項が多岐にわたり、対応が困難であるためです。
以下に、技術的・運用上の課題についてご説明いたします。
Redmineのチケット、プロジェクト、トラッカー、ステータスなど、すべての主要なオブジェクトは、データベース上で1から始まる整数値のIDを主キーとして管理されています。 複数のRedmineのデータを同一のデータベースに取り込もうとすると、IDの重複により競合が発生し、そのままではインポートできません。
この問題を解決するためには、いずれかのRedmineの全オブジェクトのIDと、そのIDを参照する関連データも整合性を保って書き換える必要があります。この作業には膨大な手間と高いリスクを伴います。
IDの付け替えによってチケット番号が変更されると、利用者に混乱を招く可能性があります。これまでのチケット番号での履歴参照が困難になったり、社内でのコミュニケーションに支障をきたしたりする恐れがあります。 そのため、どのRedmineのチケット番号を変更するのか、そもそもチケット番号の変更が許容されるのかといった、運用上の調整や合意が不可欠です。
また、ステータスやトラッカー、カスタムフィールドといったオブジェクトの統合は、さらに複雑です。たとえ両方のRedmineに同じ名前のオブジェクトが存在していても、それぞれの使い方や設定(ワークフローやフィールドの属性など)が異なることがあります。このような場合には、どちらの設定を採用するか、名前を変えて両方を残すかといった、業務要件に踏み込んだ判断と調整が必要となり、機械的なデータ移行では対応できません。
以上の事情と弊社のサービス提供体制を鑑み、複数のRedmineの統合作業は承っておりません。