【My Redmine 導入事例】株式会社ネットワーク応用通信研究所様

2022/10/19

My Redmineとはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」をクラウド上でご利用できるサービスです。
株式会社ネットワーク応用通信研究所様のご利用事例を紹介します。

オープンソースの理念を体現している数少ないクラウドサービス「My Redmine」
保守運用コストの削減とプロジェクト管理の効率化に大いに貢献

株式会社ネットワーク応用通信研究所 野口様(左)と取締役 前田様(右)

2022年現在、オープンソースソフトウェア(以下OSS)はビジネスから行政まであらゆるIT分野で活用されていますが、遡ること25年前、1997年の創業から一貫してOSSによる受託開発を手掛けてきたのが株式会社ネットワーク応用通信研究所様です。日本発としては初めて国際規格に認証されたOSSプログラム言語「Ruby」の開発者であるまつもとゆきひろ氏も在籍し、日本におけるOSS開発の先駆者であり牽引役とも言える同社。

ソフトウェア開発のみならずRuby自体の開発にもRedmineを活用しており、クラウドのMy Redmineを採用することで保守運用コストのさらなる削減に成功しました。

同社がオフィスを構える島根県松江市は弊社ファーエンドテクノロジーも本社を置く場所。Ruby City MATSUEプロジェクトなどOSSを核にした地域振興を標榜し、多くのIT企業が集まるいわばOSSの街となっています。そのような土壌で生まれたMy Redmineの価値やOSSによる開発の意義と可能性、そしてMy Redmine導入による業務の変化について同社取締役でシステム開発第1グループのリーダーである前田修吾様、同グループの野口拓弥様に話をお伺いしました。

受託開発を通じてオープンソースの発展に寄与していく

貴社の事業内容を教えてください。

弊社の主な事業は受託開発です。1997年の創業以来培ってきたOSSのノウハウを活かし、お客様の要望に応じてアプリケーションやシステムの開発を行っています。

Ruby本体などにバグがあったときはOSS自体の修正は難しい会社が多いと思うのですが、弊社はパッチ対応などOSS自体の改修、修正まで行えるところが強みです。Ruby開発者であるまつもとゆきひろをはじめ、弊社にはオープンソースの専門家が数多く在籍しており、特にRubyを用いた開発においては日本随一の実績があると自負しております。

受託開発がメインではあるのですがRuby の普及と発展も弊社のミッションのひとつです。例えば上記のようなパッチ対応を行った際にはRubyコミュニティへ情報を共有しています。また、教育事業として島根県主催の学生向けRuby学習プログラム「Ruby合宿」も受託運営するなど、業務を通じて得た知見をRuby発展のために還元しています。

少し話しが逸れますが、弊社がオフィスを構える島根県松江市はRuby合宿の主催に留まらず Ruby City MATSUE と題し市を挙げてRubyとOSSを核とした地域振興を行っています。多くのIT企業が松江市に集まりコミュニティが生まれています。そのようなコミュニティに参画することでビジネスの領域を越えて各企業と関係性を構築できますし、お互いを知っていることでビジネスの安心感にもつながっています。

東京でも勉強会等でコミュニティが形成されていると思いますが、松江市の規模だからこそ多くの企業スタッフが顔見知りになりやすく交流が活発な印象です。そのため同じく松江市にオフィスを構えるファーエンドテクノロジー様はMy Redmine導入前からお仕事をお願いするなど交流がありましたね。

取締役 前田修吾様(Rubyコミッター)
Rubyアソシエーション事務局長も務める

Redmineでプロジェクト管理から障害対応までカバー

「My Redmine」導入前はオンプレミスで「Redmine」を使用していたと伺っています。まず「Redmine」を導入された経緯やどのように利用されていたかを教えてください。

(前田様)基本的には受託開発のための開発機能やバグの管理をRedmineのような課題管理システムで行っています。もともとはPythonで書かれたTracというオープンソースのプロジェクト管理ツールを使用していましたが、2008年にRedmineを導入しました。Rubyで開発されていたことが選んだ理由のひとつです。またRuby自体の開発の管理にRedmineが利用されていることも、弊社の利用に影響していると思います。

お客様によってはExcelの課題管理表でプロジェクト管理していくケースもあったのですが、かなり大変でした。いまでこそOffice365が普及したので共同編集が可能になりましたが、互いにローカルで管理していた頃はバージョンの異なるファイルが乱立してしまいますし、お互いで編集したファイルをマージしなければならないなど手間がかかっていましたね。

Redmineであればグローバルアドレスを持つオンプレミスのサーバーにインスタンスを立てることでお客様と情報を共有できます。例えば障害発生時は障害のチケットをお客様に作成いただき、こちらで検証、バグが原因であればその対応チケットを作成するといった運用も行っていました。

プロジェクト管理においてRedmineは非常に有用なツールだと思っています。

オンプレミスでの保守運用コストが課題に

OSSに精通したエンジニアが多数在籍していることもあり、オンプレミスでOSSの「Redmine」を運用する方が貴社と親和性が高いと思っていました。なぜクラウドの「My Redmine」に移行したのでしょうか?

システム開発第1グループ 野口拓弥様

(前田様)オンプレミスでの保守運用コストが主な理由です。おっしゃる通り本来はOSSを活用し自ら構築するのが好きなメンバーが多いのですが、実利的な面からオンプレミスでの管理は負担が大きいと感じていました。

(野口様)私がオンプレミス環境の保守を担当していたのですが、グローバルアドレスを持つオンプレミスサーバーの場合は、脆弱性が発見されたときに迅速な対応が求められますし、OSやRedmineのアップデートまで自分達で行わなければなりません。さらにOSアップデートであればいきなり本番環境での作業はリスクが大きいため、検証環境を用意しなければならないなど保守運用に一定の社内リソースが必要でした。

(前田様)弊社の本来の業務は受託開発ですので、開発担当者が保守運用に必要以上にリソースを割かれてしまうのは健全ではありません。このような保守運用コスト削減のため、Redmineを含めオンプレミスで運用していたサービスをクラウドに移行しようということになりました。RedmineからMy Redmineへ移行したのは2022年6月ですね。

My Redmineを選んだ理由としてはファーエンドテクノロジー様のサービスだからというのも大きかったです。前述のとおり松江市のOSSコミュニティを通じてつながりがあったので、知っている方が手掛けていることで安心感がありましたね。

一般的にOSSを用いたクラウドサービスのベンダーは、サービスそのものはクローズドで開発しているケースが多いです。対してファーエンドテクノロジー様はRedmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できる「RedMica」という独自のRedmineをサービスとして提供しながら、オープンソースで公開もしています。「プログラムを誰でも読めて誰もが改変できる」というOSS本来の理念に即して事業を展開されており、価値観という点でも弊社と共通する部分が多く非常に素晴らしい企業だと思っています。

サポートによりオンプレミスからスムーズにクラウドへ移行

移行の際には弊社の「My Redmine」無料移行サービスをご利用されましたいかがでしたか?

(前田様)移行時の作業はファーエンドテクノロジー様からRedmineのチケットベースで指示をいただき、webブラウザ上でのアップロードで完了したのでスムーズでした。また、移行元のRedmineと移行先のMy Redmineでバージョンに差異があったのですが、それについてはファーエンドテクノロジー様がデータのコンバートなどを対応してくれたので、弊社側は手間も少なく非常にスムーズに移行できましたね。

コストパフォーマンスが高く、多数のユーザー利用にもフレキシブルに対応できる

「My Redmine」のメリットはどのような点でしょうか?

(前田様)コスト面のメリットは特に大きいと感じています。受託開発という弊社の事業の性質上、プロジェクト管理ツールのために独自の予算を計上するのは難しく、開発予算内で賄わなければなりません。加えて、規模の小さな案件を多数扱う場合は予算が限られるなかで全員をプロジェクト管理ツールのユーザーとして登録する必要があるため、ユーザー数単位で課金されるツールではコストオーバーになってしまいます。その点、My Redmineは比較的安価で利用可能なユーザー数も多いため弊社の実務に適していると感じています。

(野口様)導入前の課題であった保守運用コストも大幅に削減できました。アップデートや脆弱性対応といったオンプレミスの場合に必要だった作業がすべて省略されたため効果は大きかったですね。また、グローバルアドレスを持ったオンプレミスのサーバーはサイバー攻撃のアラートなども随時受けており、常に障害対応が発生するかもしれないという懸念がありました。そのような意味で精神的な負担も軽減しましたね。

(前田様)もちろんオンプレミスのサーバーを適切に保守運用していくには広範囲の知識が必要となり、社員教育の面からは得るものも大きいと思っています。ただ、そのために必要となる保守運用のリソースを鑑みればクラウドへの移行のほうが総合的にはプラスになりますし、オンプレミスのサーバー運用で得られる知識は別の教育プロセスでもカバーしていけると思っています。

本来の意義に立ち返ったOSSの活用を期待

最後に御社の展望、並びに日本有数のOSS開発のパイオニアとして、OSSの今後の可能性について教えてください。

(前田様)弊社としての展望ではないのですがwebアプリケーションが増えるなかでOSSの在り方がどうなっていくのかが個人的に一番興味があります。

いまやOSSは一般的にも認知が広がりITサービスの中核技術になりつつあります。ただ、ビジネスとしてOSSがこれだけ成功した一方で、本来OSSやフリーソフトウェアで我々が実現したかった「プログラムを誰でも読めて改変できる」という思想が語られる機会が少なくなってきていると感じています。例えばいま隆盛している多くのwebアプリケーションもソースコードは基本的に公開されませんし、ベンダー側でしか改良できないのが当たり前です。OSSを利用して開発されているにも関わらず、webアプリケーションそのものはOSSの思想からは離れて運用されていることも多々あり、そこが課題だと考えています。

そのようななかファーエンドテクノロジー様は、業界内でも貴重なOSSの理念を理解してビジネスされている企業だと思っています。Redmineをただ用いるのではなくRedMicaのようにファーエンドテクノロジー版Redmineとして、ディストリビュートされており、そこで得た知見をコミュニティに還元されています。このような取り組みがもっと広がっていくことを願っています。

様々な障壁がありますがサーバーサイドのwebアプリケーションもOSSが一般的になっていくと面白いですね。

会社名
株式会社ネットワーク応用通信研究所
所在地
島根県松江市学園南二丁目12番5号 HOYOパークサイドビル2F
設立
2001年7月17日
事業内容
ソフトウェアの受託開発・運用保守
URL
https://www.netlab.jp/

本記事の内容は2022年10月時点のものです。
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