My Redmineとはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine」をクラウド上でご利用できるサービスです。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社様のご利用事例を紹介します。
情報を一括管理し、海外子会社や協力会社と情報を共有
『パズル&ドラゴンズ』開発のスケジュール管理に大成功!
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 システム・CS本部 システム運用部 支援開発課 課長代理 寺井優二様
2002年からPCオンライン事業を行っているガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社様は、パソコン向けのオンラインゲームをはじめ、スマートフォン向けゲームや家庭用ゲーム機向けのゲームの企画・開発・販売を行っています。
なかでもスマートフォン向けゲームの「パズル&ドラゴンズ」は、国内累計4400万ダウンロードを突破しています。また、スマートフォン市場の拡大とともに、国内のみの展開にとどまらず海外においても事業を展開しています。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 システム・CS 本部 システム運用部 支援開発課課長代理 寺井優二様にお話をお伺いいたしました。
社内におけるゲーム開発に必要なツールの開発等を行っています。各ゲームの開発や運用を行っていく上で、各部署から寄せられた要望に対して、ツールや仕組みを開発し、提供するといった部署になります。「My Redmine」導入前の課題は次の2点でした。
まず、1点目です。ゲームの開発は、協力会社と行うことがほとんどで、社内だけで完結することはありません。プランナー、デザイナーやライターなどの人たちでゲーム開発のプロジェクトが進められています。協力会社と業務を行っていると、社外の方が、社内システムにアクセスする必要がある場合があります。
私たちのネットワークは常に閉じていて社外からは社内システムにアクセスすることはできないため、ファシリティ部門に依頼し、一時的に外部からアクセス可能な状態にするような仕組みでした。アクセスの度に設定の変更の申請が必要で効率的でないと感じていました。
2点目は、協力会社との情報共有についてです。弊社で販売しているオンラインゲームの中には、海外の協力会社や子会社の開発したゲームがあります。海外で作られたゲームのバグを修正のためには、開発元の海外の会社とのやりとりになるため修正に時間がかかっていました。修正したバグにも、再びバグがあったりなどバグも次第に堆積していきました。
社外とのコミュニケーションをより良くするため、クラウドサービスのプロジェクト管理システムやバグトラッキングシステムの導入を検討していました。
新しいプロジェクトを立ち上げることになっていたので、それにあわせて「My Redmine」を導入してみようと考えました。新しいプロジェクトなら失敗したとしても、マイナスの影響は少ないだろうと思ったからです。
「My Redmine」の導入以前は、バグの管理にバグトラッキングツールの「Mantis」を利用していましたが、1ゲームにつき、1つの「Mantis」を立ち上げていたので、手間に感じていました。一方「My Redmine」は、複数の「プロジェクト」を無制限に作ることができますし、「プロジェクト」の中に「サブプロジェクト」を作ることも可能です。
また、クラウドサービスですから、サーバの構築等も不要です。社外の協力会社のメンバーもプロジェクトに応じて管理できますでの、前述の課題を解消することができました。
実はすごくいいタイミングで導入したと思っています。
弊社のスマートフォンゲームの看板タイトルのひとつでもあるパズルRPG『パズル&ドラゴンズ』ですが、この開発のスケジュール管理がうまくできたのは、「My Redmine」のおかげだと思っています。カスタムフィールドなどを使って、チケットをカスタマイズしたり、wikiを使って情報共有等を行いました。
また、チケットを作れば自動的にガントチャートも表示することができ、スケジュール管理が行えます。協力会社とのやりとりもスムーズに行えました。
導入当時は、モバイルの売り上げが多くはありませんでしたので、予算も潤沢ではありませんでした。クラウドサービスの「My Redmine」は安価で利用できることも良い点です。
「My Redmine」の運用状況ですが、まずユーザには、プログラマーだけでなく、プランナーやデザイナーの方々を登録しています。海外含めユーザは200名近いです。
チケットの性質を定義することのできるトラッカーは、現時点で26個です。海外でも利用していますので、トラッカー名に外国語を使用しているものもあります。
5年間利用していてチケットの総数は、約58,000件で年平均1.1万件で、ほとんどのゲーム開発に利用をしています。ゲームのイラストの管理なども「My Redmine」で行っています。
弊社の子会社が韓国やアメリカにもあります。国内だけでなく、海外の拠点にいる現地の人たちとともにゲームの開発・販売を行っています。海外の子会社で開発されたゲームを日本国内で販売したり、また、その逆に日本で作ったゲームを国外でも展開していますので、海外拠点との情報共有のために「My Redmine」を使っています。『Redmine』は多言語対応しているので、英語はもちろんハングルも活用しています。
「My Redmine」は、協力会社との情報共有に利用しています。何かの情報を見たいと思ったときに、一体どこを見たらよいのか分からないのでは、非常に効率が悪いと思います。情報が断片化するとプロジェクトはスムーズに進みません。どのような情報でもこの「My Redmine」を見れば状況が分かるということが明確になっていて便利ですね。
「My Redmine」は、効率化という点で寄与しているサービスであると思います。情報を探す手間を省けるという点が人件費のコスト削減に繋がっているかといえばその通りと思います。